甘酒には、ダイエットや美容、健康、様々な効果が期待できるとして数年前から注目されている酵素も含まれています。
酵素とは
酵素とは、触媒作用のあるタンパク質という位置付けです。触媒というのは、それ自体は変化することはないが、他に影響を与えて周りを変化させてしまう物質のことを言います。
一方、あらゆる科学反応が起こっていて、その科学反応全般を「代謝」と言いますが、酵素はその代謝に対して触媒として働きます。
つまり、食べたものを栄養に変えたり、それをエネルギーに変えたりするには酵素の力が必ず必要になってきます。
酵素は外からとる必要がある
酵素は基本的には人間の体の中で作られ、潜在酵素と呼ばれています。その潜在酵素は、消化酵素と代謝酵素の二種類に分けられますが、どちらもその名の通り。
消化酵素は、食べ物を消化、分解する酵素。代謝酵素は消化酵素が分解した栄養を使って、体の免疫力や自然治癒力などを高めたりなど、生命維持に関わります。
昔は、酵素は必要な時にいくらでも体で作られると考えられていましたが、20世紀後期、アメリカの研究によって体内の酵素の量は生涯で決まっているということがわかりました。
酵素不足で考えられること
生涯に作られる酵素が決まっているということは、若い時に無駄遣いばかりしていると将来使える酵素がどんどん減っていくということ、
・太りやすく痩せにくい
・疲れやすく、疲れも取れにくい
・肌荒れが治らない
・冷え性
・食欲不振
・気持ちが沈みがち
・便秘
などなど、
たくさんの悪影響を及ぼします。
最終的には、甘いものを食べてはいけなくなったり、お酒が楽しめない体になったり、疲れが溜まって不眠や病気の原因になったりと、将来好きなものを食べたり、好きな場所に行くことが制限される窮屈な未来みなってしまう可能性も・・・
そうならないためには、日々体でできる潜在酵素を節約していくことが大切です。
どうやって節約するかというと、単純に外から酵素を摂ってしまえば良いと考えられています。
消化酵素を積極的に取り入れよう
消化酵素と代謝酵素は、潜在酵素からできています。消化酵素を含む食品はたくさんあるので、積極的に取り入れて潜在酵素をできるだけ代謝酵素として使うようにすることを心がけましょう。
では、どんな食品に消化酵素が含まれているのかというと、やはり日本古来の発酵食に多いと言われています。
納豆、味噌、醤油、ぬか漬け、酒粕など発酵させて作る食品を積極的にとりましょう。特に甘酒は、工場で滅菌されて生産されたものよりも、ご家庭で作る手作りのものを進めています。
そのほうが、よりダイレクトに酵素を取り入れることができます。
他にも、生野菜やフルーツにも多く、生のお肉にも大変豊富に含まれています。ただ、生のお肉(お刺身や低温調理)は頻繁に食べるものではないですし、体質や年齢によっては食べてはいけないという場合も多いです。
まとめて食べることも栄養が偏ってしまうのであまりオススメしません。
日々、野菜や発酵食品、甘酒を含んだバランスの良い食事で、積極的に酵素を取って潜在酵素を節約しましょう。